厨二病を絵に描いたような高校二年生・安藤寿来をはじめとする文芸部の仲間達5人は、ある日突然異能を手に入れてしまう。勝気で明るく隠れオタクの神崎灯代、癒し系で天然の安藤の幼馴染・櫛川鳩子、大人っぽく文武両道の先輩・高梨彩弓、そして顧問教員の姪である小学四年生の姫木千冬。それぞれが時を操る能力、自然界の全ての属性を操る能力、事物を元の状態に戻す能力、物質や空間を創造する能力、と強大な力を手に入れる。しかしなぜか安藤だけは攻撃力のまったくない黒い炎を手から出す能力を授かる。それでも『異能』を得たことに大喜びする安藤。これらの力を使ってまだ見ぬ敵との戦いが始まるのかと思いきや、いくら待っても何も起こらない。かくして彼らは、日常生活のなかで異能を無駄遣いすることになる。
と、そんな生活が続いたある日、部室に生徒会長の工藤美玲がやってくる。空気を読まない安藤が厨二全開の受け答えをするのだが、偶然真実を突いてしまい工藤の正体が露見する。実は工藤もまた、他人の異能を奪い取ることのできる異能者だったのだ。工藤は安藤を有能な人間と勘違いし安藤の異能を奪い取るが、灯代の機転でなんとか工藤に勝利する。そして工藤も内心怯えていたこと、さらに工藤に対し何者かがメールで文芸部を見張るよう指示されていたことが判明する。
脚本:大塚雅彦
絵コンテ:高橋正典
演出:高橋正典
作監:山口智